一人や少人数でやっている美容室・飲食店・個人サロンの新規集客はどうしてますか?
紹介をがんばったり、チラシをポスティングしたり、タウン誌に広告を出したり。
どうしても集客アイディアというのは、自分ひとりで考えると偏りがち。
実は、定番の方法は21個あります。
これらをしっかり頭に入れておくと、いろいろなルートから、ちょこちょこと集客でき、
最終的にはまとまった数の新規集客につながります。
その21個、すべてを網羅してお伝えします。
これを知っておくだけでも、一生モノの経営知識になります!
新規集客は大きくわけて7つのパターン
美容室や飲食店の新規集客アイディアは大きく分けると7つになります。
売上は「客数×客単価」ですね。
ですから売上をあげるのなら、客数を上げる、客単価を上げる、のバランスで決まる。
さらに客数を見ると、「新規客数+リピート客数」になります。
その中の新規客数はどこからやってくるのか、そのルートが7つにわかれるわけです。
それらをさらに細かく見ていきましょう。
「紹介」の2つの定石
まず、美容室や飲食店の新規集客で一番効率がいいのが「紹介」ですね。
紹介で来てくれたお客様はなんてったってリピートしやすい、常連化しやすい!
集客コストもあまりかかりませんから、本当にありがたいですよね。
定石1、既存客からの直紹介
既存のお客様が友人、家族などを紹介してくれるパターン。
一番、オーソドックス、基本ですね。
まずここで考えないといけないのが、
「紹介カードの配布枚数×反応率」で結果が決まるということ。
ここを増やしたいのでしたら、なんといっても、
まずは紹介カードの配布枚数を増やしてみましょう。
で、盲点なのですが、多くのお店が、一人のお客様に1枚配布しちゃってます。
けど、何枚配布してもいいわけです。
ですからお客様に
「紹介カード、何枚必要ですか?」
と聞いてみましょう。
すると何人かは、「3枚ちょうだい」などと言う人が出てきます。
こういう人はちゃんと紹介カードを渡してくれる人でもあります。
チャンスが増えますよ。
そして、「紹介したくなる仕掛け」を加えると反応率が跳ね上がります。
これは青森県の美容室が手作りでつくった紹介ツールです。
紹介新規が毎月40名くらいいましたから、すごいですよね。
和紙でつくったメッセージカード。
これをお客様に渡します。
中のメッセージの書くところには何も書いてありません。
つまり、
お客様がプレゼントとかを友達に渡すときに、
その友達へのメッセージを書いて添えるためのメッセージカード
なわけです。
ですから厳密には紹介カードではないですね。
かわいく作ってますから、お客様も友達に渡したくなる。
すると、
「え、このカード、手作り?ありがとう」
となり、
「実は、いつも行ってる美容室からもらったの」
と自然に紹介が発生するわけです。
こういう風に自然に紹介が発生する仕掛けのアイディアを
いろいろと考えてみると反応率がグンとあがります。
定石2、サテライトからの同盟紹介
サテライトについてはこちらの記事に詳しく書いてありますが、
あなたのお店を紹介してくれる仲の良いお店のことです。
私のBarですと、近くの沖縄料理が出てくるスナックの「まかと」さんと仲がよい。
お互い、お客様を紹介しあっています。
あなたが気に入ってよく行くお店があると思うのですが、
そこの店主と仲良くなって、お客様を紹介しあうといいですね。
詳しい方法は下記のリンクから学んでみてください。
「口コミ」の2つの定石
次に口コミ。紹介と似ていますが、厳密には違います。
美容室や飲食店の新規集客には口コミがじわじわと効いてきます。
しっかりと自分のアイディアの引き出しに加えましょう。
定石3、うわさ
私のお店にいらした男性2名のご新規さん。
どうしてウチの店を知ってくださったのですか?と聞きましたら、
「バスに乗っていたら前に座っている人が
『あのミスドの地下にバーがあるんだって。知ってた?』とか話しているのが
小耳に入ってきて。気になってきたんですよ」
と、うわさが耳に入って来てくれたのです。
他にも、「通っている美容室でこのお店のうわさを聞いたんですけど予約とれますか」
とかのお電話をいただいたりすることは結構多くあります。
街にあなたのお店のうわさがじわっと広がっていくと
ポツリポツリと安定的に新規客の集客につながりますね。
そのために必要なのが、
意外性と話題性
意外性は「え?あそこにあんな店あったんだ!」といったもの。
私の店の場合は立地がすごく変なところで誰も気付かないところ。
それが逆に「ここにあるんだ!」という驚きにつながるんですね。
あなたのお店でもなにか意外性を生み出せる要素があれば、
それを売りにしてみましょう。
話題性は、人に話したくなる仕掛けをしていくこと。
知り合いの居酒屋さんのいくらこぼれ飯。
目の前でいくらをこぼれるまで乗っけてくれます。
いろんな形で話題はつくれるの思いますので、
人についつい話したくなっちゃうネタを提供しよう
といった感じでアイディアを出してみると面白いですね。
定石4、SNS
なんでウチの店、知ってくださったのですかの質問で多い答えが、
「友達のフェイスブックで、いつだったか、見たんですよねぇ」
という方がかなりいます。
フェイスブック、LINE、インスタグラムといったSNSで自然な形で
あなたのお店のことが流れていくと、新規集客にじわりとききます。
そのためにも、SNSにあげてもらいやすいように工夫をしましょう。
ウェルカムカードひとつとっても見ても、
写真を撮ったときに絵になるようにすることを意識します。
お客様は喜びますし、SNS投稿確率もあがります。
美容室でしたら、キレイに仕上がったお客様の写真を、お客様のスマホで撮ってあげる。
これを毎回やっていれば、SNSにあげる人も結構でてくるでしょう!
こちらの記事も参考にしてください。
そしてバカにならないのが、「チェックイン」。
お店に来たら「チェックインしてくださいね」と言ってみましょう。
お客様によりますが、やってくれる人も結構います。
チェックインしてくれると、その人のフェイスブックで情報が拡散しますので!
「通りがかり」の4つの定石
定石5、遠視・中視・近視
看板や置き看板についての定石になります。
結論からいいますと、
お店の手前から7メートルのところから何屋さんかハッキリわかる
と集客効果が高まります。
人は歩いているときに、
「あ、蕎麦屋があるな」
と最初に認知して、
「入ろうかな?」
と一瞬考え、
「よし、入ろう」
と決断します。この考える時間が数秒あるわけです。
歩いていると、5メートル、10メートル進んでいきます。
だから7メートル手前で最初の認知をさせる必要があります。
しかし多くの看板・置き看板は何屋さんか意外とわかりません。
そこは書いてなかったり、小さかったり。
パっと何屋さんかわかるように変えるだけで、確実に集客はあがりますよ。
中視、近視は近くにきたお客様がじっと看板をみて、
入るかどうか迷ったときに、お客様の納得を引き出すための情報提供です。
メニューとか価格とか店内の雰囲気とかを丁寧にアピールしましょう。
お店の情報を書いた「お店新聞(ニュースレター)」を置き看板脇に差しておくのも効果的ですね。
定石6、ブランド熱量
店からグワーッとそのお店の熱量があふれてくる、
お店の存在感が近隣にまでにじみ出ている、
そんなお店の外観ってありますよね。
例えば、これは、アンドピープルというカフェの看板。
すごいですよね。
これを見るだけでお店が目指している方向がわかる。
どんな価値を提供しようとしているのか伝わってくると思うのです。
「遠視」の観点からみると、何屋かパッとわからないからマイナス評価ですが、
それを越えるだけのブランドとしてのエネルギーがほとばしってます。
これは私の家の近所の美容室。
いつもとてもキレイに花で彩っています。
こういうのは存在感が際立ちます。
このお店ではありませんが、
私のクライアント先でもオーナーのこだわりで店前に花や観葉植物で存在感を出している美容室があります。
そこはタウン誌などでも反応がよく、月に100名くらいの新規が来たりましす。
普通の下町でのことですから、すごい反応数です。
おそなく、広告が上手ということに加えて、見た人が、
「あ、あそこの花でいっぱいの美容室ね」
とピンと来るのが大きいのだと思います。
そうやってお店の存在感で町の人たちにピンとこさせるようなことが大事です。
定石7、スタッフ・プレゼンテーション
私の書籍、涙のシャンプーでも掲載させていただいた、
愛知県のとあるサロンでの話。
かなりご高齢のおばあちゃんがご新規さんとしてタクシーでご来店。
どうしてうちの店に来たのか訪ねてみると、
おばあちゃんは入院中で、たまにはプロにシャンプーしてもらいたいが、知っている店もない。
タクシーの運転手に聞いたらこの店につれてきてくれた、ということ。
そのタクシーの運転手は男性でこの美容室に来たことはない。
それどころかよい美容室もわからない。
しかし、仕事柄、よく店の前を通りかかっていて、働いているスタッフさんたちが明るく、
そしてお客様も楽しそうにしているのを見ていた。
それでこの店なら間違いないだろうと、つれてきた、というエピソードがあります。
働いている姿というのは、やっぱり店の外にまでにじみ出ます。
だから働いている姿そのものの、明るさ、思いやり、そういうものがじわりと集客につながる。
他にも、チラシ配りを店頭でやるとき、どうしてもぼーっと突っ立ったりしがち。
けど、それはお客様へのアピールの場でもあるわけです。
プレゼンテーションの場なわけです。
スタッフひとりひとりの振舞いがお客様への宣伝になる。
だとすればどうしようか、そんなことを考えることが重要
です。
詳しくは下記のリンクをどうぞ!
美容室の口コミ集客効果大!チラシ配りデモンストレーション理論
定石8、語りかけ看板
これはモスバーガーの看板です。
モスはどのお店もこういう看板を毎日書き変えて語りかけてくれますね。
毎日、通りがかるときに、語りかけてくれる看板があると、
お店に対して親しみがどんどん増していきます。
温かみが感じられます。
どことなく、そのお店とちょっとした挨拶やコミュニケーションを交わしている気分になる。
その親しみが、そのお店に行こうかな、という動機づけになります。
通勤客や買い物客が店前を通るような立地であれば、ぜひ毎日、
ちょっとあたたかいメッセージを書き続けると効果がでてきますよ。
「マス販促」の4つの定石
定石9、ポスティング
ポスティングは、反応率の目標をきちんと決めて、結果を計測して検証することが大事。
つまり、
何枚くばって、何人の来店につなげるのか
の目標を決めておく、ということですね。
1度だけ、店の近所にポスティングしたことがあります。
あまりたくさんポスティングするのは大変だな、と思い、300枚配布から5組10人の集客目標を立てました。
結果は、4組10人だったと思います。
決して大きな結果ではありませんが、それでも10人新規客が来てくれたことはひとつの成果。
チラシのデザインはこんな感じで作りました。
チラシのオモテ面がこちら。
チラシの裏面がこちら。
このデザインで、黄色の紙に白黒印刷。
色気がないのでこのままポスティングしても目標にはいかないだろうと、一工夫しました。
クレヨンみたいなもので、色付けをして、筒状にしてリボンでしばる。
この筒状にしたチラシをポスティングしました。
ポスティングひとつとってみても、いろいろと工夫をするところはあります。
チラシのキャッチコピーやボディのコピー(本文)も大事。
けど、配る時にどうしたらポストの中で埋もれないか、という形状なども工夫すると反応があがります。
定石10、ハンディング
ハンディングは、定石7のスタッフ・プレゼンテーションでお伝えしましたが、
配っている姿そのものが広告みたいなものです!
ぜひ、お店のブランディングをするイメージでハンディングしてみてください。
詳しくは下記のリンクをどうぞ!
美容室の口コミ集客効果大!チラシ配りデモンストレーション理論
定石11、タウン誌・フリーぺーバー
定石12、新聞折り込み
タウン誌や新聞折り込みですが、いままで反応率がよかったものをひとつご紹介します。
それは、
スケッチブックにお客様にコメントをマジックで書いてもらって、
それを手に持ってもらい、バストアップの笑顔の写真を掲載する
です。
お客様の顔とその人の直筆コメントがあると広告への信ぴょう性がグンと高まりますよ!
「マス販促」のポイントは「ライティング」と「USP」
マス販促で、美容室や飲食店、個人サロンの新規集客、新規客集客をあげていくためには、
ライティング・スキル
USPづくり
は必須です。
ライティング・スキルとは
キャッチコピーを考えたり、惹きつけるような文章を書いたりする、文章術のことです。
世の中には、このライティングについて様々なノウハウがありますので、ぜひ勉強してみましょう。
このブログでも紹介しています。
下記もぜひご覧くださいね。
USPとは、
「あなたが(あなたのお店が)お客様から選ばれる理由を言葉にしたもの」
他のお店ではなく、なぜ、あなたのところにくるべきなのか、
その理由をしっかりとお客様にわかってもらい、
他ではなく、あそこに行こう!と心に響かせる。
これをつくるためには、
あなた自身、あなたのお店自身を分析しながら考えます。
詳しくは、下記のリンクからトライしてみてくださいね。
「応援団」の2つの定石
定石13、家族・友人・知人
ご家族や友人などは、「今度、来てもらえないかな」と誘うことで、
来店促進することができますね。
すでにやっているとは思いますが、もう一度見直して誘ってみましょう。
定石14、身内のような常連さん
常連さんの中には、あなたを応援してくれる人もいるはずです。
「今、お客様を増やそうってがんばっているんですけど、お知り合いをご紹介いただけませんか」
とストレートにお願いできる関係の人。
そういうときはお願いしてしまうのも手です。
また、お客様の名刺をつくってあげたりすることもあります。
私もつくりました。
店のスタッフの名刺と同じデザインで、お客様の名前の名刺をつくってあげる。
肩書は「応援部長」とか。
100枚くらい渡すとお客様も喜んで配ってくれたりします。
「情報発信」の4つの定石
定石15、ホームページ
お店のホームページは基本ですね。
ほとんどの方がつくって運用していると思います。
ただ、結構な方があんまり意識していないポイントがございます。
それは、
ホームページはブランディングを意識すること
です。
「●●といったら、あなたのお店!」
とお客様がピンとくるようにするのがブランディングです。
他のお店とは違う、「ウチの店はこんな店ですよ!」と強いメッセージ性を持つこと。
そして、ホームページのデザインやコピーライティングを
その強いメッセージ性というブランディングで統一していく。
この意識をもってホームページをつくりましょう。
決して、ホームページをつくってくださる方に丸投げしてはいけません。
ブランディングを考えるのはあなた!
参考になる記事を書いてますのでぜひ読んでくださいね。
定石16、ブログ
ブログは大事ですね。
けど、多くあるのが、キャンペーンの告知だけだったり、
スタッフがどこどこにゴハン食べに行きました、という日常の出来事(日記)だったり。
これらが混じっていてもいいのですが、それだけではお客様を惹きつけられません。
一番重要なのは、
お客様にとってお役に立つ情報を発信していく
ということです。
例えば、「プロが教える、抜け毛予防のご自宅シャンプーの仕方」とか、
「頭のてっぺんがつぶれちゃうのを防ぐドライヤーテクニック」とか、
「合コンでモテる、髪型の3段階変化の付け方」とか。
読んでいると、
「へー、なるほどー。今度、やってみよ」
とお客様が勉強になるようなブログです。
あなたは、プロです。
専門家です。
お客様は専門家のノウハウをいつも求めています。
それを提供することで、先生と生徒、的な関係を築いていくと、
来店につながってきます。
定石17、SNS
当然、お店の新規客の集客を考えたときにSNSは外せません。
フェイスブックやインスタグラムでどんどん情報発信しましょう。
定石18、ニュースレター(お店新聞)
今はデジタルの時代です。
けど、なんだかんだ、紙媒体はやっぱり大事なんです。
私も、たまにですが、こんな新聞をつくって配っています。
デジタルだとザーっと読まれるだけでも、紙だとじっくり読んでくるれ人もいますし、
直接手渡しをして、読んでくださいね、と添えることもできます。
置き看板やサテライトでのあなたのお店コーナーに置いておくこともできます。
ぜひ、作って、いろいろなところで配布してみましょう。
具体的なニュースレターの作り方は下記のリンクから学んでくださいね。
細かいノウハウ記事になります。
「マスメディア」の3つの定石
定石19、出版
出版をすることができれば、一気にブランディングできますね。
私はたまたまご縁で2冊ほど出版できましたが、
計画的に出版したい人は出版プロデューサーの力を借りるといいと思います。
こちらの情報については知りたい方はブログのコメント欄などで問い合わせくだされば、個別にお伝えします。
定石20、雑誌・新聞露出
地元のローカル紙などに掲載されることは結構あると思います。
私のお店も2015年のイベントは掲載されました。
社会性のあるイベントだと掲載されやすいと思います。
上記の新聞社には、スタッフがコネもなくネットで電話番号調べて電話したら来てくれました。
チャリティーカットとか、子ども美容師体験会とか。
おもしろい企画を考えたら、電話をしてみるといいと思います。
定石21、テレビ出演
テレビ出演、という手もありますね。
テレビ局とかに書く、お知らせ手紙を「パブリシティ」といいます。
書き方の参考になる書籍も販売されていますので、
ネットで「パブリシティ 書き方」などで検索してみるといい思います。
最後に
本来、美容室・飲食店・個人サロンなどの新規集客、新規客の集客のアイディアは
何万通りもあると思います。
地域の清掃を一生懸命やっていたら自然と集客になった、なんていう話も聞きますし、
アロハシャツを着て、町中を忙しそうに自転車で駆け回り続けたら集客につながった、なんて話もあります。
だからなんでも、思いついたことをドンドンやっていけば、絶対に光は射し込みます。
ただ、その集客のアイディアがバンバンでてくるか、というと、
そうでない人もいると思いまず。
いろいろ考えているんだけど、結局、何をどうやっていいかわからない・・・
で立ち止まらざるを得なくて、何も行動できずにいる。
それではもったいないなと、今回の美容室・飲食店・個人サロンの
新規集客につながる定石を21個、解説しました。
ひとつひとつはホームランはなかなかでないかもしれませんが、
いろいろなルートからちょこちょこと新規が入ってくると、
月々にしたらかなりのポリュームになります。
ピンときたものからぜひやってみてください。
また、より詳細な事例やアイディアはメール講座で解説しています。
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