松本望太郎

どうせ情報発信をして文章で読者に届けるのであれば、1人の読者ではなくてできるだけ多く人に響いてほしいですよね。

多くの人に響くからこそ集客につながっていきますから。
では、それをどういうふうにやればいいのか。

VAKというものを意識しながら文章を作るのがコツです。


利き感覚とVAKとは

質問を1つさせてください。

あなたの利き手はどっちですか?右利きですか?左利きですか?

実は、利き手と同じように、私たちは「利き感覚」というのを持っています。

どういうことか。

利き感覚というのは、


V(Visual)・・・視覚が優位、視覚情報に強い人
A(Auditory)・・・耳から聞こえる情報、聴覚情報が優位な人
K(Kinesthetic)・・体感覚、さわった感じとかそいういった感覚が優位な人


と、右利き、左利きみたいに、

私は視覚情報に対してすごく強いんですよねとか、

私は耳からの情報がすごく入ってくるんですよ、
だから本は読むよりもオーディオブックで聞いていている方がばんばん入ってくるんですよねという人とか。

私は体験して自分で触ったりするとすごい覚えるんですよね、

と感覚にも得意なものがあります。

V(Visual)感覚とはどんなもの?

例えば次の質問に答えてみてください。

「ハワイ」という言葉から何を連想しますか?

連想できましたか?
できましたら続きにいきましょう。

例えばこんな人いると思うんです。

青い空、白い砂浜、白い雲がぽっかりと浮かんでいてすごく爽やかな光のきれいな感じのビジュアルイメージ

を、ハワイで連想される人

これはビジュアルの視覚感覚優位の人の連想です。

(Auditory)感覚とはどんなもの?>

同じ質問に対して、次のように連想した人もいるでしょう。

波の音だとか、ビーチにいる人の話し声だとか、そういう音の情報

を連想したなという人は聴覚情報が優位です。

K(Kinesthetic)感覚とはどんなもの?

これまた同様に、

ハワイの気温の感じ、暑さや自分の肌がヒリヒリと太陽に照らされてる感じや、
風がさーっと流れていってその風で体がスーッと撫でられていく感じだとか、

そういう感じを覚えている人というのは体感覚が優位です。

ハワイという言葉1つとってみても、

視覚が優位な人、聴覚が優位な人、体感覚が優位な人、

それぞれ感じ方が変わってきます。
ここを押さえておくといろいろな人に響く文章を書けます。

VAKに合わせた文章表現とは

VAKに合わせて表現方法をちゃんと選んでいきましょう。

Vの人への文章はコレ!

Vの人には、映像が浮かぶような文章にしましょう。

例えば、

「明るい」とか「暗い」や、
「ぽっかりと空に白い雲が浮かんでる」

こういう文章が映像系の文章。
ビジュアルに関係する言葉をたくさん使うとVの人には響きますね。

Aの人への文章はコレ!

Aの人は、耳の情報もいいんですが、文章だと音の情報ってなかなか難しいわけです。

そこで、音だけじゃなくて

機能やスペック、論理的な文章、数字をまじえる

Aの人には響きやすいです。

例えば

「このボールペンは0.7ミリのジェルインクで、インクの成分はこういうものでできているので非常に書き心地がいいんです」

というような話をしていくとAの人にはすっと入っていきますね。

Kの人への文章はコレ!

Kの人は、体の感覚や擬態語が関係するような言葉を使ってきます。

例えば、

「触り心地が柔らかい」、「ふわふわ」、「ふんわり」、「心地が良い」とか「温かい」

そういうような体の感覚に関することが響きます。

VAKをちりばめた文章の例

こういうものをやっていきます。
情報発信する文章はいろんな人にヒットさせたいので、VAKそれぞれをちりばめていきます。

例えばこんな感じ。


このバイクは新緑の山道の中を光の粒の間を駆け抜けるように走らせるととてもすがすがしい気持ちになる。

ドッドッドというエンジンの細やかな振動が体を揺らし、タイヤを通して、道路のかすかなでこぼこまでもが
体に伝わってくる。そして頬をすりぬける風の感覚はなんとも心地よい。

しかも排気量は1800cc、最高トルク14.6kg・mもあり余裕をもった走りができる。
全幅も98センチあり、重心も低いから安心だ。


「新緑の山道の中を光の粒の間を駆け抜けるように走らせる」
このへんはビジュアルのイメージ。

「すがすがしい気持ち」これは体感覚。

「ドッドッド」というのは音の感じですから聴覚。

「エンジンの細やかな振動が体を揺らし」というのは体感覚。

「道路のかすかなでこぼこまでもが体に伝わってくる」これも体感覚。

「頬をすりぬける風の感覚はなんとも心地よい」これも体感覚ですよね。

「排気量は1800cc、最高トルク14.6kg・m」
「全幅も98センチあり、重心も低い」
このへんの情報はVAKでいえばAです。聴覚に強い人がこういう情報を望みます。

「安心だ」というのは体感覚のKですね。

こういうふうにいろいろまじえていくと、いろんな人に響きやすい文章になっていきます。

最期に

自分の文章を読み返して、VAKのいずれかに偏っているな、と思ったら、他の表現をちりばめましょう。

すると多くの人にヒットする文章になります。
バランスよく表現してくださいませ。


松本望太郎

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