美容室・飲食店・個人や一人サロンの集客のアイディアでとても大事なのは、

メールでの情報発信です。

お金もかからないし、時間もかからない。

メールでのやりとり上手になれば、

リピート率がアップしてリピート客数が上がることは間違いありません!

クライアントの美容師さんのメール添削を公開します。

はじめに

30代半ばの美容師さん、Aさん。

将来、自分のお店を持つことを目標にしています。

ここ2年は、フリーランス(面貸し)で活動。

自分の顧客は51名。

今までは完全に「待ち」の営業スタイル。

彼から連絡することはなく、お客様から「●月●日空いてますか?」

と問い合わせを受けて、日程調整という形。

まずは、Aさんのほうからお客様に週に1度くらい、メールしていこうとアクションを決めました。

添削前メール

ある程度、事前打ち合わせをして、Aさんから実際につくったメールです。


☆コンプリートイベントを開催します☆

どんなイベントかは後程にして、
少し僕のの想いを聴いて頂けると嬉しいです。

今から3年半前に、8年働いていたお店を卒業した僕は、
ある美容室を経営している方のところに何ヶ月か通って、勉強しにいき、
そこで自分の叶えたい美容室のかたちを見つけました。
東京に帰ってきて、都内の美容室を借りて、
フリーランスの美容師をやっています。

今、髪の毛のお手伝いをさせて頂いている皆さんは
自分にとって特別な存在です。
皆さんのお陰で、美容師の楽しさや喜び、
やりがいをより実感しています!

皆さんに出逢えたこと、
日々関わらせて頂いている事を心から感謝してます☆ミ

でも、そんな皆さんに甘え、
今年は理想ばかりふくらみ行動がともなっておらず、
自分自身、前に進んでいないのではないかと感じています。

このままではダメだ!今の自分を変えたいと思い、
目標を立てました。

今、現在髪の毛のお手伝いをさせてもらっている方が、
51名いらっしゃいます。
今年最後の月、12月に51名全ての方の髪の毛を
やらせて頂くという目標です!
感謝を伝えるとともに、
さらに素敵になって2018年を迎えてほしいと想い、
この目標にしました!

目標をコンプリートした暁には、
ビンゴ大会を開催し、
さらに11月、12月連続で来て頂いた方には、
読書好きの僕が、直感で本をプレゼントさせて頂きます!
楽しみにしてください!

今年最後、皆さんとお逢いして一緒に良い年を迎えましょう!


添削1、「みんな」宛のメールはNG

このメール文の場合、大事のポイントを押さえられていません。

彼の場合は51人のお客様に送るメール。

するとほとんどの人が、51人全員に宛てたメールを書いてしまいます。

だから「皆さん」という単語が出てきたりしますね。

 

あなたがラブレターを書くことをイメージしてください。

ラブレターというのは、

あなたが大好きな人のためだけに書きますよね。

間違っても100人とかにいっぺんに出すはずもない。

 

その感覚なのです。

多数に送るメールだとしても、メール文を練り込むときは、

具体的なたった一人のためだけに書きます。

そうすることで、文章がイキイキとしてきたり、気持ちが乗ったりするのです。

添削2、メールのゴールをあらかじめ決めること

次に、

このメールのゴールは何か?ということをしっかりと決めます。

これがないとぼやけます。

ゴールとは「お客様(読み手)が取る具体的なアクション」のこと。

今回のメールの場合は、「返信がある」がいいでしょう。

お店からのメールって大体、お店からお客様への一方通行ですよね。

けど本来メールというのはコミュニケーション。

だから双方向のやりとりを生み出すことは大切です。

基本はそこをゴールにするといいです。

添削1回目後のメール

Aさんへの1回目の添削の後、このようになりました。


川ちゃーん!久しぶり(^_^)

川ちゃんのフェイスブック、インスタで元気そうな姿をみてるから

そんなに久しぶりな感じは実際しないかな笑

今回は、コンプリートイベントのお知らせだよ!

どんなイベントかは後程にして、

少し僕のの想いを聴いて頂けると嬉しいです♪

今から3年半前に、8年働いていたお店を卒業した僕は、
ある美容室を経営している方に何カ月間か通い勉強し、
そこで自分の叶えたい美容室のかたちを見つけました。
東京に帰ってきて、都内の美容室を借りて、フリーランスの美容師をやっています。

今、面貸しに来てくれている皆さんは自分にとって特別な存在です。
皆さんのお陰で、美容師の楽しさや喜び、やりがいをより実感しています!

川ちゃんは、髪をやるやらないという事だけではなく、
人生のきっかけ、元気や学びをもらい、心から感謝してます☆ミ

でも、そんな川ちゃんに甘え、
自分自身、前に進んでいないのではないかと感じたし、
川ちゃんもそんな僕を見透かして、
髪を切りに来なくなってしまったのかなと思っています。

このままではダメだ!今の自分を変えたいと思い、目標を立てました。

今、現在髪の毛のお手伝いをさせてもらっている方が、51名います。
今年最後の月、12月に51名全ての方の髪の毛をやらせて頂くという目標です!
感謝を伝えるとともに、さらに素敵になって2018年を迎えてほしいと想い、この目標にしました!

目標をコンプリートした暁には、ビンゴ大会を開催し、
さらに11月、12月連続で来て頂いた方には、読書好きの僕が、直感で本をプレゼントします!

川ちゃんも本読むから、難しいけど自分の直感を信じて選ぶね♪

今年、逢えるのを楽しみにしてるね!


だいぶ、いい感じになりました。

けどまだまだ!

添削3、複数の要素(話)をごちゃまぜにする「幕の内弁当」はNG

上記のメールをみると、大きく2つのことを伝えています。

ひとつが、Aさんの美容師に対する思い。

もうひとつが、コンプリートイベントという名称の企画のお知らせ。

両方をまぜてしまうと、読み手は混乱しますよね。

1つのメールでは1つの話、これ鉄則です。

具体的には、このメールでは「美容師としての思い」だけにして、

次に送るメールで「イベント企画の案内」にすることにしました。

添削4、エピソード・トークで読み手を惹きつける

さてAさんのメールをみていると、

「今から3年半前に、8年働いていたお店を卒業した僕は、
ある美容室を経営している方のところに通い、勉強し、
そこで自分の叶えたい美容室のかたちを見つけました。」

のところがポイントですね。

どんな経験をしたのかな、そしてどんなことに気付いたのかな、と、

とても気になります。

こういうところが読み手を惹きつけます。

ここは、エピソード・トークで綴るべきところ。

経験談、体験談を綴るということです。

それを「物語調」で文章にしていきます。

つまり、

登場人物が何人かでてきて、その会話のやりとりを書いていくのです。

例えば、


半年間は通っていたんだけれども、
そこのオーナーは本当にいい人でした。

困った人がいたらほっておかないというか。

で、僕が
「そこまで、人のこと、人のこと、で生きていて、逆に窮屈じゃないんですか」
って聞いてみたら、

「いやいや、Aくん、それは違うよ。
人の役に立つってことが、そもそも自分自身の喜びなんだよ。
だから、困っている人を手助けしているのはその人のためだけじゃない。
僕自身がそれでうれしいし、生きていてよかった、と思えるんだ」

と真剣に話してくれました。

それで、僕はスイッチが入ったんです!

そうだ、人助けを人生の軸にしよう。
その思いを実現するために自分の美容室をつくろう。

そう、自分の叶えたい美容室のかたちを見つけた瞬間です。


と、エピソード・トークを物語調で書くと、グンと面白い、読みたい文章になりますね。

添削5、専門用語はNG

Aくんのメールには、

「今、面貸しに来てくれている皆さんは自分にとって特別な存在です。」

という表現があります。

この「面貸し」というのはフリーランス美容師のことを言うのですが、

完全に業界用語ですね。

お客様は普通、知らないでしょう。

このケースでしたら、普通に、「いつも僕のところに来てくれる・・・」

でOKですね。

美容室や飲食店などの集客につなげるには、

ホームページやチラシとかでも専門用語はNGですよ!

つい無意識に使ってしまいますので、ご注意を!

添削6、「皆さん」は禁止!

添削1とかぶります。

つまりまだ修正できていないところ。

メールを上書きで修正していくとよくありますね。

前の文章のNGがそのまま残ってしまっている。

具体的には

「今、面貸しに来てくれている皆さんは
自分にとって特別な存在です。
皆さんのお陰で、美容師の楽しさや喜び、やりがいをより実感しています!」

皆さん、が2回出ています。

ここは、

「今、僕のところに来てくれている川ちゃんは自分にとって特別な存在です。
川ちゃんや皆さんのお陰で、美容師の楽しさや喜び、やりがいをより実感しています!」

という風にします。

2つ目の「皆さん」は、川ちゃんという相手を出したあとなのでOKです。

さあ、添削1~6を活かした文章がこちら。

再度添削2回目後のメール


川ちゃーん!久しぶり(^_^)

川ちゃんのフェイスブック、インスタで元気そうな姿をみてるから
そんなに久しぶりな感じは実際しないかな笑

突然だけどこれから、僕の大切な川ちゃんやお客様にちょこちょこメッセージとか送って、
ますます信頼のパイプを太くしていきたいなと想ってメッセージしてます。

今日は、少し僕の想いを聴いて頂けると嬉しいです♪

今から3年半前に、8年働いていたお店を卒業した僕は、
ある美容室を経営している方のところに通い勉強しました。

そのオーナーは、熱くて、まっすぐで、それでいて優しくて謙虚で、
目の前の人の為に全力で、想いやりに溢れていて、1質問したら100返してくれる、
本当にカッコ良い人なんです!

いつもスタッフの想いを尊重し、年齢も立場も関係なくスタッフと対等に接し、
自分の事以上に考え行動している姿をみて、

僕が、「何でそこまで出来るんですか?」って聞いたら、

「Aさん、人は年齢に関係なく、その人だけの人生の経験があって、今があるんです。
だから、美容師になったばかりの若いスタッフでも、自分にはない、
そのスタッフだけの、とってもとっても素敵な魅力や良い所がある。
そんな大切なスタッフの幸せが、自分自身の幸せにもなるんです!
見返りを求めず、純粋に目の前の人のことを想い、行動に移すことが大切です!」

と、真剣に話してくれました。

それで、僕はバチッとスイッチが入ったんです!

目の前の人の、その人だけの幸せのかたちを見つけることを人生のテーマにし、
その想いを実現できる美容室をつくろう。

そう、自分の叶えたい美容室のかたちをみつけた瞬間です。

そして、東京に帰ってきて、都内の美容室を借りて、
フリーランスの美容師をやることで一歩ふみだしたんです。

今、僕のところに来てくれている川ちゃんは、自分にとって特別な存在です。
川ちゃんのお陰で、美容師の楽しさや喜び、やりがいをより実感しています!

川ちゃんは、髪をやるやらないという事だけではなく、
人生のきっかけ、元気や学びをもらい、心から感謝してます☆ミ

でも、そんな川ちゃんに甘え、自分自身、前に進んでいないのではないかと感じたし、
川ちゃんもそんな僕を見透かして、髪を切りに来なくなってしまったのかなと思っています。

このままではダメだ!今の自分を変えたいと思い、目標を立てました。

その目標「コンプリート」企画について、くわしくはまた、明日にでもメッセージするね♪

すごくわくわく企画なんで、楽しみにしてね\(^o^)/


こんな感じになりました。

ぐんといいですね。けど添削は続きます。

添削7、行間を開けてテンポを良くする!

文字が壁みたいにベターっとしていると、読みづらいですよね。

そこは修正します。

行間をあけてください。

読み手が読んでいるときに、

あたかも目の前に人がいて自分に語りかけてくれるようなテンポ

をつくることを意識しましょう。

添削8、読み手に重くなりすぎないこと

「でも、そんな川ちゃんに甘え、自分自身、前に進んでいないのではないかと感じたし、
川ちゃんもそんな僕を見透かして、髪を切りに来なくなってしまったのかなと思っています。」

ここの文章、ちょっと重たいですよね。

読み方によっては、「え、最近、髪を切りに行ってないことを責められてるのかな」

と気にしちゃうかもしれません。

相手の気持ちで何度も自分の文章を読んで細かく修正していくことは大事!

 

さて、添削7、8を修正し、完成です。

完成したメール

川ちゃーん!久しぶり(^_^)

川ちゃんのフェイスブック、インスタで元気そうな姿をみてるから
そんなに久しぶりな感じは実際しないかな笑

突然だけどこれから、僕の大切なお客様である川ちゃんに
ちょこちょこメッセージとか送って、
ますます信頼のパイプを太くしていきたいなと想ってメッセージしてます。

 

今日は、少し僕の想いを聴いて頂けると嬉しいです♪

今から3年半前に、8年働いていたお店を卒業した僕は、
ある美容室を経営している方のところに通い、勉強をしました。

そのオーナーは、熱くて、まっすぐで、それでいて優しくて謙虚で、
目の前の人の為に全力で、想いやりに溢れていて、
1質問したら100返してくれる、本当にカッコ良い人なんです!

いつもスタッフの想いを尊重し、年齢も立場も関係なくスタッフと対等に接し、
自分の事以上に考え行動している姿をみて、

僕が、
「何でそこまで出来るんですか?」
って聞いたら、

 

「Aさん、人は年齢に関係なく、その人だけの人生の経験があって、今があるんです。

だから、美容師になったばかりの若いスタッフでも、
自分にはない、そのスタッフだけの、
とってもとっても素敵な魅力や良い所がある。

そんな大切なスタッフの幸せが、自分自身の幸せにもなるんです!

見返りを求めず、純粋に目の前の人のことを想い、行動に移すことが大切です!」

と、真剣に話してくれました。

それで、僕はバチッとスイッチが入ったんです!

 

目の前の人の、その人だけの幸せのかたちを見つけることを
人生のテーマにし、
その想いを実現できる美容室をつくろう。

そう、自分の叶えたい美容室のカタチをみつけた瞬間です。

 

そして、東京に帰ってきて、都内の美容室を借りて、
フリーランスの美容師をやることで一歩ふみだしたんです。

今、僕のところに来てくれている川ちゃんは、自分にとって特別な存在です。
川ちゃんのお陰で、美容師の楽しさや喜び、やりがいをより実感しています!

川ちゃんは、髪をやるやらないという事だけではなく、
人生のきっかけ、元気や学びをもらい、心から感謝してます☆ミ

 

でも、そんな川ちゃんや他のお客様に甘え、
自分自身、前に進んでいないのではないかと最近、感じました。

このままではダメだ!
尊敬するオーナーから学んだことをカタチにしないと!

 

そして、今の自分を変えたいと思い、目標を立てました。

まずは
「川ちゃんや他のお客様たちにもっと気持ちを届ける」
です。

感謝とか、いろいろと伝えていかないといけないって。
だから、今回、メッセージしています。

そして、
「川ちゃんや他のお客様と一緒に楽しむ!」

やっぱり、みんなで楽しくなくっちゃって!
で、「コンプリート企画」というのを考えたので、
くわしくはまた、近日中にでもメッセージするね♪

すごくわくわく企画なんで、楽しみにしてね\(^o^)/

本当にありがとう!
これからどんどんがんばる僕を楽しみにしていてください!


こういう形になりました。

これをベースにして対象のお客様にすこしずつカスタマイズして送ります。

そしてメールのやりとりを活発にし、信頼残高を積み増す。

こういう努力が美容室・飲食店・個人サロンでのリピート集客につながります!

 

メールでのライティング(文章術)はどんどんレベルアップしますから、

勉強&実践していきましょう!