仕事のやりがいとはどこから生まれるのだろうか?

一人美容室、個人美容室、飲食店など、売上や集客力をあげていくためには、アイディアの量と行動力が絶対に必要です。

ですから、やりがいという灯を心にともっているかどうか、で成果は変わりますよね。

今日はその「やりがい」ということについてお話です。

ケーススタディ1 やる気のないアルバイト

ある大学生のBくんがラーメンチェーンでアルバイトを始めました
働く時間帯は深夜の23時から朝の5時まで。
時給が高いからそのシフトを選びました。

「深夜は時給が高いにもかかわらずお客さんの数はすくない。
こんなに楽なことはないな」
とBくんは考えていました。

もともと人見知りのBくん。
お客様と接するのも苦手です。
それもあってなるべくお客様と接することがないようにと皿洗いばかりやるように。

しかし、皿洗いをしていても、ちっとも楽しいと思えません。
Bくんは心の中でいつも思っていました。

「あー、早く5時にならないかな・・・」

たまに時計をみるのですが、
「なんだよ、もう2時にはなったと思ったのにまだ1時20分じゃないか」
といった具合に、時が進むのが本当に遅く感じます。

「あーあ、つまんないな・・・」
Bくんはいつもそう思いながら、働いていました。


さて、このお話を見て、あなたはどう思いますか?
もし、このお店の店長としたら、
モチベーションの低いBくんをやる気にさせるためにどのようにアドバイスしますか?

このBくん、実は私の話です。
大学3年生のころの本当の話。

非常にモチベーションの低いアルバイト。
今思うと恥ずかしいです。

同じように飲食店に働いていても、やりがいをもってる人もたくさんいます。
ですからBくんがやる気がないのは、Bくん自身の問題ですよね。

Bくんのような仕事への取り組み姿勢を

時間の切り売り仕事

といいます。

お肉とかは100グラム178円とか、グラム売りですよね。

それと同じ。

今日は8時間働きました。
時給1000円なので、8000円ください。

と自分の時間を切り売りしている。

この考え方の問題は、

労働とは面倒なもので、我慢してやるものだ

という思いがその背景にありがちなことです。

我慢して面倒なことをやる。
その対価として、お金をもらう。

その働きの中には、喜びや充実感は生まれないでしょう。
やっていても当然楽しくないでしょう。

さきほどのBくんは、

時間の切り売り仕事に自分からしちゃっているから
自分で自分の時間をつまならいものにしている。

そこに気付いてもらうように話をしてあげる必要があるのです。

やりがいとは環境からもらうものではなく、自分から見出すもの

もし、あなたがすばらしい上司に恵まれたとします。

いつも明るくみんなをひっぱってくれる上司。

あなたのことを認めてくれて、つねに応援してくれる。

きっとあなたは、その上司とコンビを組んでいることに楽しさを覚え、がんばるでしょう。

けど、逆に、あなたのことを認めず、やりたいことを意見してもことごとくつぶしてくるような上司の下についたとします。

そのときに、

あー、こんな上司の下じゃ、やってられないよ・・・

とモチベーションを落として、仕事で成果を出すための行動もしなくなっちゃったとしたら。

よくあることだと思います。

しかし、この状態は、

上司にあなたのがんばりをゆだねている

と言えますし、それは

依存している状態

なわけです。

あなたをやる気にさせてくれない上司の元で働くことになったとして、
だからがんばる気がしないで、行動しない。

その状態が3年続いたとしたら、

あなたにとって大事な3年がただ停滞している期間

になってしまいます。

つまり、

誰でもなくあなたにとって損

なのです。

だから、

やる気というのは誰のためでもなくあなた自身のために、
自分から湧きあがらせるもの

なのですね。

けど、どうやったら自分からやる気を湧きあがらせることができるのだろう?

やりがいを見出すには、現場で「工夫」すること

私が店を始めたとき。
飲食店のことがなにもわかっていませんでした。
だから、毎日、改善するところだらけ。

例えば、ある日、冷蔵庫のジンジャエールとかの瓶をドミノ倒しにしてしまいました。

こんな感じで上段の棚に瓶モノを並べていたものですから、奥の1本を取り出す時に、ガチャガチャンと倒しちゃったんですね。
幸い割れなかったのでよかったのですが。。。

早速、次の日に100円ショップに行ってぴったりサイズの収納トレーを買いました。

このようにして転倒防止をして取りやすくしたのです。

こういう小さなことがそれこそ山ほどでてきます。

他にも、ウィスキーを出すときは、丸氷で出したいなと思い、いろいろ調べました。
けどあんまり丸氷をけずる方法をYOUTUBEとかにあげている人はいない。

しかたがないから、開店直後のバーとかに通いました。
すると丸氷をつくっているシーンをみることができたりします。

ジーッとみて、頭の中で覚えて、店に行って練習。
カンタンにはできないので、自分なりに工夫し続けました。

そういうことをやっていると、

工夫をすることに没頭

できるわけです。

そして、

この没頭している時間を振り返ると、「夢中」になっています。

そして

「夢中」という状態こそが、やりがいをもって仕事をしている瞬間!

だから、やりがいの灯を心にともしたいのであれば、目の前に没頭する。

あの手この手を考えて工夫をしていると自然と没頭できますから、そうするのがいいですね。

そのために次のことを目の前に仕事で考えてみましょう。

この仕事はもっと速くできないだろうか?

この仕事はもっと質を高くできないだろうか?

ちょっとしたことでもっとお客様に喜んでもらえないだろうか?

整理整頓したり収納などのシステムを変えたら効率があがらないだろうか?

もっと楽できないだろうか?(※いい意味で「楽」)

よそのお店やよその業界だったらこの仕事をどうやるだろうか?

こういうことを常に考えてみましょう。

そしてちょっとでいいので工夫をしてみましょう。

どんどん工夫していつのまにか没頭していたらそれがゾーンに入っているような状態ですよ!


松本望太郎

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