松本望太郎

コアメッセージはお客様にどんなライフスタイルを過ごして欲しいのか、ということをコトバにしたものだ、とお伝えしました。

そのイメージをもっと持ってもらうために、私が以前、勤めていたハーレーダビッドソンジャパンの社長の言葉、「私たちが売っているのはバイクではない!」についてお話します。

「私たちが売っているのはバイクではないっっ!」

以前、ハーレーダビッドソン・ジャパンという会社に勤めていました。

アメリカの大型バイク、ハーレー。
ターミネーターでシュワルツネッガーが乗っているシーンとが有名です。
エンジンの音のリズムがなんとも心地のよい、世界観あふれるバイクです。

ハーレーダビッドソンジャンパンは1991年に設立しました。
当時、日本でのハーレーの販売台数は年間2千台程度。

しかし、ハーレージャパンが出来て、本格的に拡販するようになって、
10年後には5倍の1万台ほど売れるようになっていました。

1990年代は失われた10年と言われるくらいの不況でしたから、この快進撃はスゴイ!

その土台にあったのが、その社長の口グセ。
それが、

私たちが売っているのはバイクではないっっ!

でした。

これがコアメッセージを生み出していたのです。だからこそ、お客様を惹きつけていたのです。

入社当初、私のあたまの中は「?」でした。なぜかというと、実際に売っているのはバイクだからです。
社長の伝えていることの意味がわからない。しかし、その後、社長の言葉の意味がわかりました。

それは、

ハーレーのお客様は、

週末などに仲間とツーリングして、普段は着ない革ジャンやアクセサリーを身にまとい、

”かっこいい自分”という時間を買っている。

バイクはそのための必要な(そして重要な)ツールなのだ。

ということ。

だからハーレーでは、「かっこいいライフスタイル」を実現するために、アクセサリーや革ジャンを作ったり、イベントや大規模ツーリング会を主催したりしました。それがお客様の心をつかんでいたわけです。

ハーレーはお客様のライフスタイルを提案している

ハーレーを乗るお客様の中には、役所で働いていたりとか、いわゆるワイルドな感じでない方も多いと思います。

そういう人にも、

週末はハーレーとともに、カッコイイあなたの時間を過ごしてほしい

というメッセージを伝えていたのですね。

これがコアメッセージです。

コアメッセージを考える質問

そこで、次の質問を自分に投げかけて、閃いたことをメモしてください。

あなたの商品・サービスがツールだとしたときに、

お客様の人生にどんな変化をもたらしてあげたいですか?

この答えを言葉にしたときにコアメッセージが見出せます。

最期に

コアメッセージに関してはぜひこちらの記事からも学んでください。
⇒ 売れるスタイリストのコアメッセージを言葉化する4つの質問

いろいろな角度から自分のメッセージを考えることで、だんだんと輪郭がはっきりしてきます。

時間をかけてもいいので、力あるメッセージをコトバにしていってください。


松本望太郎

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