松本望太郎

一致団結させて最強の組織をつくる7つのステップの最後です。それは、感謝とねぎらいというお話。ここをおろそかにすると継続してやる気にあふれるチームはつくれません。だからしっかりと実践しましょう。

スタッフを褒めるのはいいことか?

褒めるというフィードバックがあります。フィードバックというのは、関わり合い方ですね。

スタッフに対して「お前すごいじゃん!」「目標達成したね」「やるね!」と褒める感じです。

さて、褒めるというのは本当にいいのかという問題定義です。どう思いますか。

私は、コンサルタントとして、褒めるということが結構大事だと思っていまた。ですから褒めるということをやっていました。しかし、褒めるというフィードバックには1つだけ弱点があるんです。

それは、

褒めてもらいたくて相手が頑張るようになる時がある

ということなのです。

自分のメンバーが、褒めてもらいたくて頑張るようになってしまう時がある。そうすると、実は“依存状態”になっています。自立していないのです。

本当に自立している人は、他者から褒められようが褒めてもらわなかろうが、自分で頑張るんです。

褒めてもらいたくて頑張るということは、褒めてくれなかったら頑張れないということです。だから、依存状態になってしまう時があるのです。

褒めるというのは、必ずしも良いフィードバックではない。ここは注意しましょう。

当然、褒めてはいけないということはないので、適宜、特に達成した時などは褒めてもいいと思います。しかし、単純に褒めるフィードバックだけだと、そういう依存状態をつくってしまう時があるので、気を付けていただきたいんです。

感謝とねぎらいは最強

それでは、どんなフィードバックがいいのかという話です。

それが「感謝とねぎらい」なんです。

感謝「やってくれてありがとう」ということ。そしてねぎらい「ご苦労様」という気持ち。

この感謝とねぎらいのフィードバック。これは、相手を依存状態にさせません。

相手の尊厳、人として大切なものを尊重してあげることです。

本人の中の心のコップが満たされていく、そんな状況になります。心があたたかくなってきます。それがやる気の源になっていきます。

感謝とねぎらいに関しては、どんどんフィードバックしてもらいたい。ですから、1か月頑張ってくれたスタッフには、ぜひ、メンバーには感謝とねぎらいを伝えてあげてほしいんです。

手紙を書くことでもいいですし、口頭でもいいと思いますし、ラインとかでもいいと思います。

ちょっとしたときの感謝とねぎらいが関係をマイルドにする

感謝とねぎらいというのは、1か月に1回やる事ではなく、毎日のようにできます。

本当にちょっとした時に、感謝を伝えていくといいわけです。ちょっと快くスタッフが動いてくれた。その時に、感謝とねぎらいをしたりする。そういう事がすごく大事です。

達成をしている、していないというのとフィードバックは普通、関係します。目標達成している時は、フィードバックがやりやすいわけです。

つまり、褒めるフィードバックがやりやすいわけです。

「すごいね!みんなで500万やったじゃん!」

と言える。けれど、達成していなかったら、それを言えないわけですよね。だから、褒めるというフィードバックは、達成していないとできないという弱点もあるわけです。

しかし、この感謝とねぎらいに関しては、逆に言えば、達成しなかった時でもできるわけです。

これは重要です。達成しなかったら、どうして達成できなかったのか、どういう風にしたらよかったのか、来月どう頑張るのか。こういう反省は全体にしなければいけないので、しっかりみんなで反省をしたうえで、感謝とねぎらいをしてあげる。

達成しなかった時に、当然責めてはいけないんです。そうではなくて、そういう時でも感謝とねぎらいをしてあげる。そういう事をやっていくと、組織はじわりじわりとやる気がアップしていきます。

最後に

感謝とねぎらいのフィードバックは、上から下のメンバーもそうですし、逆に横の仲間同士、同じ立場同士でもそうですし。逆に言えば、下のメンバーから上のメンバーに対しても感謝とねぎらいが飛び交う。

そんな風に、多面的に感謝とねぎらいが飛び合っているようなチーム作りを意識していただくと、とてもいいと思いますので、意識してやっていきましょう!


松本望太郎

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