お見送りというのは地域密着型のお店にはすごく大事です。しかし、意外と個々のスタッフまかせになっているお店が多いので、この機会にぜひ見直してほしいと思います。
お見送りの本質論
お見送りの根本的な話をします。
私がお店を2013年に始めたとき、5月28日がオープン。初日が19人のお客様がいらしてくださいました。で、次の日13人。そして次の日6人・・・
ちっぽけなバーで広告宣伝もしてませんから客数が減っていきます。いつか来るなとは思っていたんですが、ついにその日がやってきました。4日目のことです。
一生懸命掃除をして準備をして待っていたにもかかわらず、オープンして誰もお客さんがやってこない。
結局そのまま閉店の23時。切なかったですね。
そして、次の日、一人だけお客様いらっしゃいました。
本当にありがたいなと思いました。いつも外までお見送りをしてるんですけど、その時に「本当にありがとうございます」と心からに頭を下げた記憶を今でも覚えております。
お客様がいらっしゃることは、当たり前のことかもしれません。
けど、その当たり前で心が麻痺してはいけない。
実はすごくありがたいこと。
だからお客様をしっかりお見送りするというのは、本当の意味での感謝を伝えるシチュエーションなのです。
これが、根本思想です。
お見送りの3つのポイント
さて、その上で、ここまでやるとより良いよね、ということをお伝えします。お店の良さが外まで拡散していって、美容室の集客にも繋がります。
端的にいいますと、
お店の外までしっかり出てお見送り
ということです。
扉を開けて外に出ましょう
もしやっていないお店があれば、ぜひ100%やるようにしましょう。
色々な理由があってやってないお店があるんですが、一番多くあるのが、恥ずかしいなとかですね。特にオーナーさん自身がそういう風に思っているケース。
このときは、最初は抵抗感があるんですが、勇気を出してやってみてほしいんです。さっき言ったように、本当の意味で感謝を伝えるシチュエーションですから。
意外とちゃんとやれてる店は少ないので、これだけでも、差別化にもなります。
しっかりとお客様にお辞儀をしよう
結構、軽くペコリみたいな感じの方がいらっしゃいます。しかしそうではなく、
「どうもありがとうございます」という言葉と、お辞儀をしっかり分けて、キビキビ
とやってみましょう。
きちんとキビキビできてるかっていうのは、相互チェックとかしながらやってみていただいた方が良いと思います。
応用としては、フレンドリーさ加減はアレンジしてください。
フレンドリーなお店とか、お客様と自分との関係がすごくフレンドリーだったら、お辞儀というよりも、両手で手を振りながら「どうもありがとねー!」みたいな感じがいいかもしれません。その場合も、元気で明るく伝わることが大事なので、なあなあで適当にやらないということが大事になります。
ただし、目上の人には、ちゃんと接遇的なお辞儀をします。
例えば、女性は手をおへその位置に、右手を下、左手を上で交差すると、肘のあたりがひし形で外に出ますよね。
それで少し胸を張って、ニッコリわらってお客様の方を見て、分離礼で「どうもありがとうございます。」と言って1・2・3でお辞儀をすると。1で45度下げて、2・3で上げてくる感じですね。
目上の人にはきちっとした型でやるのが重要です。これは練習しないと絶対にできません。何度も練習してください。
余韻をつくって店に戻りましょう
これ非常に重要なんですよね。一番重要だと思います。
お客様を見送る時には、できれば見えなくなるまで見送るのが一番いいです。
ただ、まっすぐな道があるといつまでも戻れないですし、お客様の方もプレッシャーなので、三軒くらい向こうまで行ったら戻っても良いと思います。三軒目くらいまでお客様行ったら、もう一度30度くらいお辞儀をしてお店に戻る。
よくあるNGはこういうのです。
外まで出て行ってお客様にペコリとお辞儀をして、そのままダッシュでお店に戻る。
忙しかったりして気持ちは分かるのですが、ここはぜひとも“一拍”おきましょう。
三軒向こうまで時間がとれなかったとしても、お店の外に出て「今日はありがとうございます」とご挨拶。そして、お客様が歩き始めたらもう一度改めて「どうもありがとうございましす」と言って、しっかり1・2・3で頭を下げて顔を上げます。
顔を上げて1・2・3くらい待ってから素早く入ればいいと思います。
そのちょっとした間の余韻をつくった方が絶対的に良いので実践してみてください。。
だから全体的にお辞儀をしてから店に戻るまでを、流れでやってる方がいらっしゃるの
こういうことをやっていくと、お客様に心が届きます。
そして、自分の感謝の気持ちも増していきます。これが根本ですよね。
最後に
拡散効果の部分でいうと、その感じの良さを通行人の方たちが見てます。あの店って感じいいな、っていうのを通行人の皆様にアピールできます。
その感じの良さで、店の前でチラシを配るときのもらってもらえる確率も上がると思いますし、なんかの時にあの店行こうかなってお客様が思ってくれます。
そういう意味では、通行人に対してはうちの店ってこんなにアットホームで、お客様を大切にする店ですよっていう部分のデモンストレーションですよね。そこをしっかりしていくと、自然とお客様の集客がなされていきます。
せっかく外に出ても適当に挨拶をしていると、あの店ってちょっとな…と思われてしまうので、その部分も含めてしっかりやっていただいて、良い印象をご近所さんにも言っていっていただくと色々つながってくると思うので、ぜひやってみてください。
この記事を「知らないよりは知っていた方がいいだろう!」「為になった!!」「分かり易い!!」と言う場合は、是非「いいね!」「シェア」「ツイート」「はてなブックマーク」「メルマガ登録」をお願いします!