来店周期をコントロールする一番手軽な方法です。結構多くの理美容室で既にやっているかもしれませんね。もしまだの場合は確実に導入しましょう!単純ですが、美容室経営での集客に効果があります。




賞美期限カードをお渡しする!

ショップカードとか名刺とかぐらいの大きさでいいと思います。内容もシンプルで大丈夫です。例えば


○○様今日はありがとうございます。くつろいでいただけてれば幸いです。
本日の施術は、○○でした。
次回のキレイ(かっこいい)の目安は○月○日~○月○日です。ご参考にしてくださいませ。
担当○○


というような形のカードです。この程度の情報で充分です。
こういうカードを作って、空白のところを埋めて、お客様に渡す。これをぜひ実践してみてください。

ちなみに、こういうカードを作る時に普通のコピー用紙とかで印刷してペラペラで渡す人がいます。しかしながらペラペラはやめましょう。厚紙をインクジェットプリンターで印刷するなど、カード的なものに印刷をしましょう。

また、大きな紙を切るときにハサミで切る方がいますが、ハサミだと縁がゆがみますので、きちんとカッターと定規を使って、きれいに作っていただきたいなと思います。

細かいクオリティは意外と大事です。

この賞美期限カードのポイントが2つありますので、それぞれご紹介します。

来店の目安ではなく、キレイの目安

1つは、来店の目安ではなく、キレイの目安と書いてあるところです。
これは結構ポイントです。
○月○日に来店してくださいね。と書くと、うちに来てくださいね。といった押し付け感がでてくることがあります。

あえてキレイの目安とかかっこいいの目安にします。これは、極端に言えば、うちの店じゃなくてもいいですけど、この期間にはどこかへ行ってくださいね。ということになります。

そのくらい、お客様に対して包容力のある姿勢を見せることで、逆にあなたのお店、あなたに信頼感を持ってくれます。

日にちはピンポイントで提案

もう一つのポイントです。次に来店するのが2ヶ月後ですね。とか、3ヶ月後ですね。とか、1ヶ月後ですね。といったアバウトにしないこと。そうではなくて○月○日~○月○日といったピンポイントで提案するということです。

結構多くの方が、来店の目安を伝えたとしても2ヶ月後ぐらいですね、とアバウトにしてしまいます。2ヶ月後じゃなくて、例えば、7週間後なのか、8週間後なのか。8週目だとすればそれが、何月何日から何月何日となるのか。そこをピンポイントではっきりさせてあげることで、お客様の記憶に残ります。行かなきゃなっていうふうに思ってもらえます。

アバウトに伝えると、お客様アバウトに捉えてしまうので、2・3週間、来店がずれちゃったりもします。そこを押さえましょう。

賞美期限の話のタイミングは?

この話をするタイミングはどこがベストでしょうか。
よくあるNGパターンを紹介します。それはお会計の時に話すということです。
お会計の時に話すということは、スタイリストさんが話す場合もあれば、アシスタントさんが話すケースもあるのでトークが安定しません。また、混雑している時など結構大変ですし、ゆっくり話せません。


この賞美期限カードは、ただ渡すだけではなくて、しっかりと「あなたの髪型や髪質や今日のケアやカットは、こうなので、だから次はこのくらいの間にくるといいですよ。」ということで。ストーリーが必要なのです。

話の中に説得性・納得性を持たすために。
ですから、ある程度時間がかかりますので、アフターカウンセリングの時にやってください。

ブローとかしながら、スタイリングとかをしながら、お話をしていっていただいて、今日はこんな感じで切りました。こんな感じにやらしていただきました。だから、次回のお手入れのタイミングはここですよ。ということをお話して、お客様が「そうですか。わかりました。」と言ってもらえるようにしましょう。

ちなみに、セット面にはカレンダーを置いておくと話しやすいです。3連で3ヶ月分が載っているカレンダーとかありますので、ぜひそういうのをセット面に置いていただいて、それをみながら話をしていくといいでしょう。

実際に賞美期限カードを書いて渡すのは会計の時でも結構ですし、アフターカウンセリングの時にそのまま書いて渡すのでもいいと思います。これはお店でやりやすい方法でやっていただければと思います。

また、カルテに賞美期限を転記しておくことは忘れないようにしてくださいね。せっかくお客様とお約束をして、合意をしたのに、忘れてしまってはもったいないですから。次の誘いのはがきを書くタイミングにもなってきますので、ここは、しっかりとカルテに書いておきましょう。