人の悩みというのは大体が人間関係に行き着きますよね。その人間関係はコミュニケーションに依るところが多々あります。お店を進化させるために、リーダーが先頭切って走っているとき、みんなに着いてきてほしい。けどコミュニケーション不足により、人間関係が乱れ、バラバラになることがよくあります。

だからコミュニケーションをしっかりとればいい。たったそれだけのこと。けど、それが苦手な経営者・リーダーは結構います。チームメンバーと腹を割って話すことが日常だよ、という人は、むしろまれでしょう。その苦手意識をなくすためには、傾聴のスキルがあるといいのです。

傾聴とは何か?

よいコミュニケーションの第一歩は何でしょうか。それは、お互いに心を開いていること。とはいえ、心を開いてツーカーに話し合うことは簡単ではないものですね。けどできるようになりたい。そうなれば、どれだけ物事がスムーズにすすむことだろうか!

では、どうするのか?というと、そうです、もうおわかりですよね。

自分から先に心を開く、のです。

つまり、傾聴とは自ら心を開いて相手に耳を傾けること、と言えます。

傾聴するための3つの姿勢

傾聴するためにすぐにできることから始めましょう。これは単純に技術ですので、誰でもすぐにできます。ぜひ下記を強く意識して行動してみてください。

リーダー自ら

最初の姿勢は、心の姿勢です。リーダーというものは常に「見本・信頼・支援」のメンタリングでの役割が求められます。自分がやっていない(傾聴の姿勢をとっていない)のに相手にそれを求めるのは違います。

以前、ある経営者が、自宅ではきものをそろえることをクセづけしようと、毎日そろえていました。そして数週間後、彼の小さなお子さんがなにも言わずともはきものをそろえるようになったそうです。その子はいままでは脱ぎ散らかしていたのに!

「見本」の姿勢は必ず相手によい影響を与えるのです。

へそを向ける

次は体の姿勢。私が尊敬するCOXという美容室の経営者、円城寺さんから教わったことです。自分が執務室にいて書類仕事をしていたとしましょう。スタッフから相談があったとき、いすをくるっと回してちゃんと相手の方を向いていますか。結構やらなかったりしますよね。パソコン仕事とかしていると、下手をすればパソコンの画面を見ながらスタッフの話を聞いたり。

これでは相手が心を開いてくれるはずもありません。

しっかりと自分の体を相手にまっすぐ向ける。これだけで、

「さあ、あなたの話を聞きますよ!どうぞ、どうぞ!」

という気持ちが伝わり、

相手は安心するのです。

うなづく+あいづち

研修会などの講師をしていると、話をうなづきながら聞く人が意外と少ないことに気付きます。一対一のときはある程度うなづく人も一対多数で多数側にいるときはなんとなくうなづかないものです。しかし話し手からすると不安になりますよね。「話が面白くないのかな」「聞く気がないのかな」と。

これは一対一のコミュニケーションでも一緒になります。

しっかりうなづくことで相手が安心してもっともっと話したい!

となってくれます。またうなづいているあなた自身もより話が頭に入ってきます。なぜなら、脳は「一致」させたい機能があるから。うなづいているということは、脳は「よほどためになる話を聞いているのだな」と判断します。だからより内容が入ってきます。

 

3つの姿勢をしっかりと実践して、コミュニケーション上手の一歩を踏み出しましょう!