松本望太郎

お客様に教育を施すとは何のことでしょうか?

お客様と美容師さんとの立場が、客と店の人、という感じだと、なかなか主導権が握れません。するとリピート率だとか来店周期とかがコントロールできない。結果、美容室経営は安定しません。

しかし、この立場、つまりポジショニングを変化されることができるれば、一気に主導権をにぎることができるようになります。そのための大事な考え方をお伝えします。


これ、思い込みではないですか?

デビューしたてのスタイリストさん。新規で入ったお客様をひとりひとり振り返っているときにこう言っていました。

「このお客様は縮毛矯正だったから次に来店されるのは半年後くらいですかね」

と。これは本当でしょうか。実は美容師側の思い込みではないですか?

また別のあるスタイリストさんの話。

新規で入ったお客様にアフターカウンセリングをしている時に、

「大体、美容室でどのくらいの周期で通うんですか」

と聞いたそうです。それも、アレ?と思うのです。
お客様がどのくらいの周期でくるかは美容師さんから本来アドバイスすべきなんじゃないでしょうか。

お客様はプロではない・・・

私は美容室で髪型をオーダーするときになんとも的外れなオーダーをしたことがあります。
その時の経験から思うことがあります。ここが大事なことがあるのです。

お客様は素人

それがお客様は素人であるということです。

言ってみれば当たり前のことなのですが、プロではなく素人なのです。

だからお客様に「今日、どんな風にしますか」と聞いても、お客様は正確に自分が望んでいること言葉にできるはずがないのです。もっといえば、自分が望んでいることすら的外れだったりするわけです。

手間暇かけて教育しよう

だからお客様を教育をしていかないといけません。

素人からハイアマチュアに育ててあげないといけません。

お客様も美容に詳しくなるということは喜びにつながるわけです。ですので、教育はとても価値のあるサービスとも言えます。

教育を施すとポジショニングが変わる

そうやってあなたがお客様を教育していくと、お客様と自分の立場が変わります。
これをポジショニングが変わるといいます。

具体的には、

先生と生徒

医者と患者さん

というポジショニングになるわけです。

先生のポジショニングになると主導権は美容師の手に!

当然、先生やお医者さんのポジショニングが取れると、お客様は素直にあなたのアドバイスを聞くようになるでしょう。

ですから次回予約を獲得したりすることが極めて容易になるわけです。

そもそも美容室は髪の毛を切るだけの場所ではない

美容室に髪の毛を切りにくるお客様が多いわけです。しかしそれだけでないですよね。

ダメージを修復したり、髪の毛の健康を維持したりするところです。
そしてもっと言えば、外見がキレイになると自分に自信が持てる。そうすると人生が積極的になる。

つまり美容室というのは、人生を積極的にするためのメンテナンスのところなわけです。

教育とはパラダイムシフト

その美容室に対しての概念、これをパラダイムと言いますが、その概念を変えることが教育です。

つまり

美容室というのは自分の人生を積極的にするために自分を磨きメンテナンスをするところと価値観を変える。

この教育ができると、美容師さんとお客様との関係はガラリと変化します。

最後に

そういう気付きをお客様に日々与えていきましょう!するとお客様との信頼関係が深まり、ポジショニングが変わり、来店回数がマックス化されます。

当然、新規集客に頼らずとも常連さんで日々、いっぱいになります。少しずつ、真剣に教育していきましょう!


松本望太郎

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